シリーズ
歴史講座 英雄に学ぶ失敗と成功の本質

全8回
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先は読めても空気は読めない日本史上最強ナンバー2 石田三成
英雄として歴史に名を刻む人物たちは、皆、苦難を経験し、決断を下しています。ときに大きな失敗を犯し、ときに天下をその手中に収める──。彼らの運命を分けたものは一体、何だったのか。歴史家・作家として知られる加来耕三氏を講師に…
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華々しい実績はなかったが、最後の奮戦ぶりで名を残した真田信繁
今回は真田信繁(幸村)の生き方から、成功の本質を探ります。真田信繁は現役時代、誰からも武将として信頼されていませんでした。ところが今では、戦国の三英傑にも負けない人気があります。なぜか。信繁の最後となる戦い、大坂夏の陣で…
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坂本龍馬の実像と 彼が目指した世界
今回は幕末の志士の一人、坂本龍馬を取り上げます。小説やドラマにより、幕末維新の時期に大活躍したというイメージが広まっており、人気が高い人物です。しかし実際には、「その知名度ほどには日本史に影響を与えていなかった」と筆者の…
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秀吉と家康に最も警戒されていた「伊達政宗」(前編)
今回は、遅れてやって来た戦国武将といわれる伊達政宗です。天下取りの野望を持っていたものの、時代は彼を追い越していってしまいました。ですが最後には、徳川幕府3代将軍・家光の顧問とも言える天下の重鎮となります。時の権力者と、…
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巧みに情報を集め、適確に 生かした「伊達政宗」(後編)
関ヶ原の戦い後も、実は天下取りの野望を失っていなかった政宗。彼の遣欧使節団は、その最後の手段だった? そんな政宗が、ついに「秀忠を頼む」と家康に頼られる日が来ます。この日を迎えたのも、政宗の振る舞いによるものでした。政宗…
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実は平家打倒など考えていなかった源頼朝
今回は大河ドラマでもおなじみの源頼朝を取り上げます。武家社会を到来させたとされる頼朝ですが、加来耕三氏は、頼朝には状況に応じたハッタリや覚悟、精神力があったと語ります。さらに鎌倉幕府が約150年続く政権となったことについ…
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人の心が読めず、悲劇の人となった源義経
判官(ほうがん)びいきという言葉も残るほど、歴史に名を遺した源義経。幼いころは、父の敵である平清盛を父と思い、慕っていたというエピソードも残っています。長じては兄、頼朝に尽くし、戦果を上げながらも頼朝に追われました。悲劇…
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北条政子は悪女か、悲劇の女性か
源頼朝と結ばれ、頼朝亡き後は尼将軍となり、鎌倉幕府を支えた北条政子。朝廷が起こした承久(じょうきゅう)の乱の際、御家人たちを奮い立たせ、鎌倉幕府の勝利につなげた演説でも知られています。政子は、日野富子(ひの・とみこ)や淀…
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戦国屈指の軍師、黒田官兵衛が自らの不遇を招いた余計な一言(前編)
軍師・黒田官兵衛は、豊臣秀吉の天下取りに大きく貢献したにもかかわらず、晩年は秀吉に避けられ、目立った活躍が見られなくなります。そこには、官兵衛が秀吉につい言ってしまった“あの一言”があったことは、読者の皆さんはご存じでし…
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戦国屈指の軍師、黒田官兵衛が自らの不遇を招いた余計な一言(後編)
黒田官兵衛の後編をお送りします。黒田家の家督は嫡男の長政が継ぎ、黒田家は大藩である筑前(ちくぜん)福岡藩を治めることになります。実は官兵衛が、長政のことを上手にサポートしていました。豊臣秀吉との間で犯した自分の失敗を反省…
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自分を裏切った本多正信を家康が信用した理由(前編)
本多正信(ほんだ・まさのぶ)は、徳川家康が幕府を打ち立て、軌道に乗せていく場面で数々の大きな活躍をした武将です。正信は若き日の家康を裏切っていますが、それでも家康に信頼され、重用されました。前編では、家康が三河、遠江、駿…
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自分を裏切った本多正信を家康が信用した理由(後編)
本多正信(まさのぶ)の後編です。関ヶ原を仕掛けたのは、実は正信でした。豊臣秀頼(ひでより)を追い込んだ「方広寺鐘銘(ほうこうじしょうめい)事件」も正信の知恵──などなど、徳川家康の天下取りに尽くした正信ですが、後半生では…
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徳川家康の長男を切腹に追い込んだ四天王筆頭・酒井忠次
今回は、徳川四天王・十六神将筆頭として知られる酒井忠次(ただつぐ)を取り上げます。酒井家のルーツは松平家と同一とされており、忠次は、徳川家康にとって、義理の叔父に当たります。家康にとっては、なくてはならない重臣でしたが、…
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