この記事は日経ビジネス電子版に『現地ルポ 家族と引き裂かれ祖国から逃げるウクライナ人たちの悲憤』(3月3日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』3月14日号に掲載するものです。
2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻した。プーチン大統領の暴挙により、平和の上に成り立つ世界の秩序は揺らいでいる。突如として日常を破壊されたウクライナの人々の嘆きを現地からリポートする。





3月2日、ウクライナ国境に近いポーランド東部のプシェミシル駅は、ウクライナからの避難民たちでごった返していた。ウクライナから国境を越える電車に乗り、避難民たちが重い足取りでプラットホームに降りてくる。
「怖くて悲しくて仕方なかった」。ポーランドの国内列車に乗り換えるために、構内で待っていたエリーナさんは、こうつぶやいた。
ウクライナの首都キエフ在住で、ロシア軍の攻撃が強まる中、準備もそこそこに家を飛び出し、列車に飛び乗った。「まさかキエフが攻められるとは思わなかった」
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