この記事は日経ビジネス電子版に『現地ルポ 家族と引き裂かれ祖国から逃げるウクライナ人たちの悲憤』(3月3日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』3月14日号に掲載するものです。

2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻した。プーチン大統領の暴挙により、平和の上に成り立つ世界の秩序は揺らいでいる。突如として日常を破壊されたウクライナの人々の嘆きを現地からリポートする。

ウクライナの首都キエフの独立広場で旗を掲げる男性(写真=カオル・ン)
ウクライナの首都キエフの独立広場で旗を掲げる男性(写真=カオル・ン)
恐怖から道端でうずくまってしまい立ち上がれない人も(2月23日)(写真=カオル・ン)
恐怖から道端でうずくまってしまい立ち上がれない人も(2月23日)(写真=カオル・ン)
迷彩服に身を包んだ屈強な志願兵たちが街中を通り過ぎていく(2月23日)(写真=カオル・ン)
迷彩服に身を包んだ屈強な志願兵たちが街中を通り過ぎていく(2月23日)(写真=カオル・ン)
市街戦に備え、市民に対する軍事訓練を行っていた(写真=ジェイ・ツリー)
市街戦に備え、市民に対する軍事訓練を行っていた(写真=ジェイ・ツリー)
銃を購入するキエフ市民。「子供用に小さい銃を購入する姿も見られた」(カオル氏)(写真=カオル・ン)
銃を購入するキエフ市民。「子供用に小さい銃を購入する姿も見られた」(カオル氏)(写真=カオル・ン)

 3月2日、ウクライナ国境に近いポーランド東部のプシェミシル駅は、ウクライナからの避難民たちでごった返していた。ウクライナから国境を越える電車に乗り、避難民たちが重い足取りでプラットホームに降りてくる。

 「怖くて悲しくて仕方なかった」。ポーランドの国内列車に乗り換えるために、構内で待っていたエリーナさんは、こうつぶやいた。

 ウクライナの首都キエフ在住で、ロシア軍の攻撃が強まる中、準備もそこそこに家を飛び出し、列車に飛び乗った。「まさかキエフが攻められるとは思わなかった」

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1438文字 / 全文1881文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「現地リポート」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。