それから4年が経過した明治31年の年明け。自らの余命を悟ったのか、キヨッソーネは遺言の口述を行う日を設けた。
当日は東京駐在のイタリア公使エルコレ・オルフィーニ伯爵と5人のイタリア人に麹町平河町の自宅に集まってもらった。

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