求められる「社会実装」
新型コロナウイルスが猛威を振るう中、在野の医師たちが同タスクフォースを立ち上げた過程をこの連載で書いてきた。新型コロナ患者およそ5000人から検体として血液を収集し、その遺伝子をスーパーコンピューターで分析。重症化した患者と軽症で済んだ患者の運命を分けた、まだ医学が見いだせていない因子──ファクターXの解明に挑む。前回書いたように、すでにその一端は明らかになりつつある。
連載の第1回で書いたように、北野は医師でも科学者でもない。同郷で幼なじみの京都大学大学院教授・小川誠司らとタスクフォースを立ち上げ、医療機関や厚生労働省との折衝を担った。小川は慶応義塾大学教授の金井隆典らと協力の輪を広げ、全国およそ500人の研究者や医療従事者とともに検体収集と分析を進めた。研究成果は論文として執筆されている。
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