この記事は日経ビジネス電子版に『「ライフ・シフト」のグラットン氏が語るコロナ禍の6つの学び』(2月8日)、『グラットン教授「人生100年、働く『場所』『時間』の見直しを」』(2月9日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』3月28日号に掲載するものです。
人生100年時代、日本の働き方は危険だと指摘する英ロンドン・ビジネス・スクールのリンダ・グラットン教授と慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の前野隆司教授。必要なのは柔軟な「場所」と「時間」だという。
英ロンドン・ビジネス・スクール教授

慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授

サンリオエンターテイメント社長

日経ビジネスLIVEは2021年10月5~7日の3日間、大規模ウェビナー「The Future of Management 2030:資本主義の再構築とイノベーション再興」を開催し、2030年の未来を展望する議論を展開した。6日の基調講演「人生100年の幸せな働き方と社会変革」は、英ロンドン・ビジネス・スクールのリンダ・グラットン教授、慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の前野隆司教授、モデレーターとしてサンリオエンターテイメントの小巻亜矢社長が登壇。雇用の未来と「幸福な」マネジメントを議論した。
小巻亜矢氏(サンリオエンターテイメント社長、以下小巻氏):人生100年と言われるように、私たちは以前より健康的に長生きできるようになりました。急速な変化の中、前向きな雇用や働き方を社会全体で考える必要があります。英ロンドン・ビジネス・スクールのリンダ・グラットン教授、よろしくお願いいたします。
リンダ・グラットン氏(英ロンドン・ビジネス・スクール教授、以下グラットン氏):平均寿命は10年ごとに約2年延びていて、私たちの子どもが100歳まで生きる可能性もとても高い時代です。30年間病気とともに生きるのではなく、健康的に長生きするためには、どこでどのように暮らすかについての選択が必要です。
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