批判をそらそうとする優位集団
権力や資源に恵まれた集団(社会科学者は優位集団と呼ぶ)のメンバーが、権力や資源に恵まれない集団(劣位集団)に対する差別を非難されると、自分たちを差別の被害者として描き、批判をそらそうとすることがある。これを競争的被害者意識(competitive victimhood)と呼ぶ。さらに一歩踏み込み、言論の自由や信仰の自由などに話題を変え、新たな次元の被害者意識を生じさせる人もいる。これらを脱線的被害者意識(digressive victimhood)と呼ぶ。
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