企業が成長するには、顧客ニーズを捉え、価値ある商品・サービスを提供する必要がある。では顧客を理解するためには、経営者や現場はいかに顧客に向き合えばいいのか。顧客起点の成功事例から解き明かしていく(7月12日の日経ビジネスLIVEを再構成)。

経営コンサルティングなどを手掛け、「顧客起点の経営」を提唱する西口一希氏が、「顧客起点で事業に取り組む優れたケース」として挙げるのが、ミスミのデジタル機械部品調達サービス「meviy(メビー)」だ。
そこで日経ビジネスLIVEは7月、ミスミグループ本社常務執行役員・ID企業体社長の吉田光伸氏をウェビナーに招き、meviy事業のポイントを語ってもらうと同時に、西口氏と顧客起点について論じ合ってもらった。
吉田氏:ミスミグループは製造業で必要なあらゆる部品の提供を目指し、3000万点を超える商品をカタログで提供しています。グローバルの顧客数は33万社を超え、ものづくり産業のインフラとしての役割を果たしています。
ミスミの強みは独自の受注生産システムにあります。注文を受けてから金属や樹脂を加工し、標準2日で出荷。納期順守率が99.96%という、「時間価値」を提供しているのです。
Powered by リゾーム?