高い利益率の中小企業として知られるジャスダック上場のエーワン精密を1970年に創業した梅原勝彦相談役。父親に振り回され、小学校を卒業してすぐに働かされた少年時代に感じた引け目から「将来は社長になるしかない」と決意した。「いい会社」であるために利益を出すことにこだわり続けてきた梅原相談役の不屈の路程を追う。
シリーズ
エーワン精密・梅原相談役の「不屈の路程」

4回
-
エーワン精密・梅原氏、晴れがましいはずの日も続いた不調
人より10年早く働き始めたのだから60歳で引退しようと思っていた。それを先延ばしにしてでも実現したい「株式上場」という目標に向けて突き進んだ。しかし、ものづくり一辺倒だった経営者にかかる心身の苦労は想像を超えていた。
-
「この商売はなくなる」、エーワン精密・梅原氏を駆り立てた危機感
経営に対する考え方の違いから兄と別れ、31歳でエーワン精密を創業した。順調なスタートを切ったが、不安な気持ちは消えない。年商の2倍もする機械の導入に奔走した。賭けに勝って成長を続けたが、技術はどんどん進化する。立ち止まる…
-
エーワン精密・梅原氏の独立を支えた義母の厚情
金属加工の職人として腕を磨き、大卒の社員よりも多い給料をもらえるようになった。それでも「社長になる」という意志は揺るがなかった。新しい事業のタネも見つけた。資金不足で踏み出せない中、結婚式に招いた義母が背中を押してくれた…
-
エーワン精密創業者、少年時代の決意 「社長になるしかない」
金属加工会社を設立して50年、利益を出すことにこだわり続けてきた。小学校を卒業してすぐに働かされた少年時代に感じた引け目が経営者への道を開いた。商売の才能はあるものの、上から押さえつけるやり方だった父が反面教師となった。
WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
おすすめのシリーズ
-
小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
「ピース・オブ・ケイク(a piece of cake)」は、英語のイディオムで、「ケーキの一片」、転じて「たや…
-
徹底予測2021年 底打ちか奈落か
日本経済の節目の年として幕を開けた2020年は、誰もが予想できない最悪の1年となった。すべての始まりはコロナ禍だ…
-
クルマ大転換 CASE時代の新秩序
総付加価値額が450兆円ともされる自動車産業の構造が変わり始めた。GAFAやEVスタートアップ、ソニーなどが新た…
-
不屈の路程
話題の経営者や気鋭の起業家はいかにして自らの経営を確立するに至ったのか。そこにたどり着くまでの道のりは決して順風…
-
菅野泰夫のズームイン・ズームアウト欧州経済
ロシアを足掛かりに、欧州経済・金融市場の調査を担当して、既に十数年の月日がたちました。英国の欧州連合(EU)離脱…
-
1000年企業の肖像
日本は創業100年以上の企業が多くあり、世界一の長寿企業大国として知られる。その中には創業1000年を超えると伝…
-
10 Questions
いま、世の中で起こっていること。誰もが知りたいと思っていること。でも、ちゃんと理解できていないこと。漠然と知って…
-
河合薫の新・社会の輪 上司と部下の力学
上司と部下が、職場でいい人間関係を築けるかどうか。それは、日常のコミュニケーションにかかっている。このコラムでは…
-
ファクトフルネス思考
「データを基に世界を正しく見る習慣」を紹介した書籍『ファクトフルネス』は、日本で90万部を超えるベストセラーとな…
-
大西孝弘の「遠くて近き日本と欧州」
日本の読者にとって欧州のニュースは遠い国々の出来事に映るかもしれない。しかし、少子高齢化や低成長に悩み、企業の新…
-
グルメサイトという幻
食べログ、ぐるなび、ホットペッパーグルメ──。外食店探しに欠かせない存在となったグルメサイトの地位が揺らいでいる…
-
フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える
この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
-
ファストリ、異次元の経営
コロナ禍の混乱からいち早く抜け出したファーストリテイリング。破綻が相次ぐアパレル業界にあって、なぜユニクロだけが…
-
テスラが仕掛ける電池戦争
日本でも2030年代半ばに新車販売でガソリン車をゼロにする方針が打ち出されるなど、各国の環境規制強化により普及段…
-
70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
全8回