業績だけでは見えないもの

 第1回で説明したように、良い企業になるには、従来言われてきたもうかって伸びている、すなわち収益性と成長性が高いというだけでは足りず、現代においては高い社会性も必要であると筆者は考えている。筆者の専門領域の一つである企業評価論において、収益性や成長性という伝統的な企業評価基準に加えて、社会性という第3の基準を加えるべきだとの主張である。

 しかし財務業績と社会性の間に高い相関があるとなると、企業評価基準として社会性を加えても関係ないということになってしまう。これまで通り財務業績だけ評価すれば、自動的に社会性も高いことになるからだ。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り3601文字 / 全文5313文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「特別誌面講義」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。