若き意思決定者たち

:村田製作所はもともと競争力のある電子部品メーカーとして有名ですが、スマートフォンの時代になってますます強くなりました。得意の土俵である「極小高性能部品」が多く使われるようになり、そこでの技術力で勝利したというだけではなく、商売の相手が変わったからです。

 携帯電話(ガラケー)の時代に一番大きな携帯電話機のプレーヤーは、ノキアやモトローラといった企業でした。もしくはキャリアのNTTドコモやAT&Tかもしれません。そういう人たちは、中長期計画や長期ビジョンが大好きなのです。ところがスマートフォンの時代になり、お客さんがアップルやサムスン電子、ファーウェイなどに変わりました。

 この人たちは超短期指向です。半年後に出すものの仕様変更が頻発します。競合に勝つためには、長期10年プランなどはどうでもいいのです。村田製作所はそんなご無体な顧客たちの要求に対応できました。「若き意思決定者」たちが社内に100人もいて、各々の分野において意思決定を任されています。その人たちは会社から、「社に持ち帰ります、は許さない」「その場でお前が決めてこい」と言われています。互いに切磋琢磨し、協力し合う仲間たちなのです。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り4111文字 / 全文6601文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「オリエント 東西の叡智を未来に活かす」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。