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米A&Pは15年で1万6000店

 20世紀初頭、米国ではA&Pという会社が新業態「エコノミーストア」を創造し、たった15年で1万6000店に広げました。最初はお茶を輸入して格安販売する会社でした。創業者から後を継いだジョージ・ハートフォードがそれをグローサリーストアとして米に200店展開し、その息子ジョン・ハートフォードがさらにエコノミーストアに変えました。

食料品を扱う店として米国で急拡大を遂げた後、破綻したA&P(写真=George Rinhart/Getty Images)

 当時の米国ではニューヨークのど真ん中であったとしても、つけ払い、配達をしてもらうのが普通という世界でした。でもエコノミーストアは乾物中心でキャッシュ・アンド・キャリー(現金持ち帰り)方式、おまけのスタンプも電話対応もなし。店舗は600平方フィート(コンビニエンスストアの3分の1程度)の大きさで300品目(同10分の1)に絞り込み、たった1人でオペレーションできます。