シリーズ
不屈の路程

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カスミ小濵裕正氏(4)現場を信用し、自ら考える組織に
スーパーは地域密着であるべきだとの信念を持って小濵裕正氏はダイエーからカスミに移った。東日本大震災をきっかけに店舗に権限を委譲し、顧客を知る現場が自ら考える組織を目指している。商売の原点を大切にしながら、流通業で働くこと…
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カスミ小濵裕正氏(3)創業家から経営を受け継ぐ重み
35年間勤めたダイエーで、スーパーは地域密着が不可欠との信念を持った小濵裕正氏。ダイエーに顧問として残っていた2000年、カスミ創業家の神林章夫氏から誘われた。多角化で負債が膨らんでいたカスミの経営を立て直し、イオンの「…
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カスミ小濵裕正氏(2)企業経営に不可欠な「蛻変」
ダイエーを経て北関東を地盤とする食品スーパー、カスミ社長に転身した小濵裕正氏。「スーパーは地域密着でなければ勝てない」という信念は、ダイエーでの勤務で培われた。企業には時代に合わせて自己変革をしていく「蛻変(ぜいへん)」…
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カスミ小濵裕正氏(1)ダイエー中内氏と対立、それでも貫いた信念
日本の小売業に多大な影響を与えたダイエーに35年勤めた後、食品スーパーのトップに。創業者の中内㓛氏としばしば対立しながら、「スーパーは地域密着」の信念を強固なものにした。ダイエーを「追い出された」小濵裕正氏は、危機の淵に…
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ココイチ宗次德二氏(4)「日本一の事業承継」はなぜできた?
53歳で壱番屋の会長を辞して会社を離れ、後継社長に経営の一切を託した。持ち株の多くも売却し、クラシック音楽の普及やホームレスの支援に私財を投じる。「日本一」と自負する鮮やかな事業承継はなぜできたのか。
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ココイチ宗次德二氏(3)「800勝2敗」を実現した仕組み
出す店のほとんどが業績を伸ばし、「ココイチ」は着々と店舗網を広げていった。価格競争にくみせず、立地にも依存せず、特別な味も求めない。それでも成功したのは、顧客の心をがっちりつかむ数々の「仕組み」があったからだ。
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ココイチ宗次德二氏(2)ハードワークは社長の「特権」
世界最大のカレー専門店チェーン、「カレーハウスCoCo壱番屋」を立ち上げた宗次德二氏。不遇の少年時代の経験が、顧客第一主義を貫く原動力になった。店を訪れる客に「喜ばれ」「求められる」ことを生きがいに事業に打ち込んだ。
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ココイチ宗次德二氏(1)「教科書はお客様」で世界一に
妻と2人で開いた「カレーハウスCoCo壱番屋」を世界最大のカレー専門店チェーンに育て上げた。余計な商売に手を出さず、愚直にお客様の声を聞き続けてきたことが成功の要因と語る。壱番屋は現在、ハウス食品グループ本社の子会社とな…
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エレコム社長・葉田順治氏(4)日本のIT機器技術守る最後の砦に
エレコムはこれまでパソコンやスマートフォンのアクセサリーや周辺機器で成長してきた。だが、創業者の葉田順治氏は、「片翼で飛んできたようなもの」と満足していない。30年間我慢してきた「技術」をもう片方の翼とする第3の創業で、…
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エレコム社長・葉田順治氏(3)直感を信じ、理屈は先達に学ぶ
パソコンやスマートフォンなどのアクセサリーや周辺機器を扱うエレコムの創業者、葉田順治氏。30年以上続けてきた売り方を昨年12月、直感を信じて変更。朝令暮改をためらわず実行する。世界的な経営書を読みあさり、著名経営者の講演…
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エレコム社長・葉田順治氏(2)「お家再興」に突き動かされた
パソコンやスマートフォンのアクセサリーや周辺機器を手掛けるエレコムの創業者。高収益企業をつくり上げた原動力は、没落した「家」を再興するという執念だった。小学校高学年から大学まで抱き続けた孤独感が、人生を前進させるエネルギ…
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エレコム社長・葉田順治氏(1)パソコン業界の「ひも屋」が見つけた鉱脈
パソコンのマウスやスマートフォンのケースなど、周辺機器やアクセサリーを手掛けるエレコム。かつてパソコン業界で「ひも屋」と軽視された創業者の葉田順治氏は、高収益企業を築いた。誰もやりたがらない「面倒くさい」サプライチェーン…
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丸亀製麺・粟田貴也氏(4)目指すのは日本発のグローバル外食企業
丸亀製麺の成功で上場を果たし、セルフ式うどん市場のトップに上り詰めたトリドール。2011年にハワイで丸亀製麺を出店した後、海外企業を買収するなど国際展開を加速している。「2025年度に世界6000店、売上高5000億円」…
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丸亀製麺・粟田貴也氏(3)リスクをつぶし、「丸亀製麺」にたどり着く
23歳で自分の店を持ち、夢の「3店舗展開」に向け経営者の道を歩み始めた粟田氏。創業直後の危機を、他の店舗やチェーンをヒントに「深夜営業」と「女性客狙い」で乗り越えた。その後はロードサイドにファミリー向けの店舗を出店するが…
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丸亀製麺・粟田貴也氏(2)洋菓子店でのバイトが転機、がむしゃらに起業へ
亡くなった父親と同じ警察官になることを直前でやめ、浪人生活を経て大学に進学した粟田氏。神戸の洋菓子店でのアルバイトが、外食での起業のきっかけとなった。大学を1年で中退し、運送会社のドライバーで資金を稼いだ粟田氏は開業へま…
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丸亀製麺・粟田貴也氏(1)店名への批判、「真実だから仕方ない」
波瀾万丈の経営者列伝「不屈の路程」。シリーズ2はトリドールホールディングスの粟田貴也氏。国内うどんチェーントップの「丸亀製麺」を立ち上げ、急成長を遂げた。若い頃から成功を夢見た粟田氏は、思いもしなかったうどんで未来を切り…
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HIS澤田秀雄氏(4)私たちは今もまだベンチャー
これまで創業の苦労などを語ってきた澤田秀雄氏がエイチ・アイ・エスの未来を語る。今年8月をめどに持ち株会社制に移行。傘下に旅行やホテル、エネルギーなどの会社を置く予定だ。創業から40年。その起業家精神はなお旺盛なままだ。
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HIS澤田秀雄氏(3)大手に勝つため、ニッチを極める
成長軌道に乗ったエイチ・アイ・エスだが、「ベンチャー100人の壁」にぶつかる。澤田氏は組織体制を整えつつ、旅行ツアーの販売など事業の多角化も進めていく。大手が手掛けないニッチな分野を攻め、そこでナンバーワンになる戦略に活…
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HIS澤田秀雄氏(2)ドイツでつかんだビジネスの原点
幼いころからの冒険好きが高じて、高校卒業後はドイツの大学に留学する。そこで旅行資金獲得のために企画した、日本人向けのツアーがビジネスの始まりとなる。帰国後、西新宿の小さなオフィスで格安航空券の販売を始めたが、苦難の日々が…
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HIS澤田秀雄氏(1)スカイマーク、上海航路……難しいほど燃える
波乱万丈の経営者列伝「不屈の路程」。初回に登場するのはエイチ・アイ・エスの澤田秀雄氏。一代で誰もが知る旅行会社を築き上げ、今ではホテルやエネルギーにまで事業を広げる。自ら「失敗ばかり」と振り返る、経営者人生を語る。