「何とかなるだろう」と過信

 「このまま行くと経営が大変なことになってしまいます」。07年春のことです。経営企画の担当者が経営陣に対して厳しい表情をしながら伝えてきました。前の期(07年3月期)の決算は売上高が約47億円、最終損失が約4億9300万円。上場2年目での最終赤字転落でした。

 その赤字はデータセンターの新設による費用の増加や、オンラインゲーム事業の減損損失を計上したことによるもの。我々はそれほど深刻には捉えていませんでした。「その前の期は最終利益も出ていたし、何とかなるだろう」と。経営企画担当者が必死の思いで警告してきたにもかかわらず、経営陣はどこかのんきに構えていたのです。

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