東京五輪で選手村に寝具を供給する準備を進める中、新型コロナウイルス禍で大会が延期となった。出店先の百貨店などが休業して売り上げが落ち込んだが、皆で知恵を出し合って苦境を乗り越えた。かつて失敗に終わった米国進出。同じ轍(てつ)は踏まない。再挑戦すべく、着々と地力を養っている。
![高岡本州 [たかおか・もとくに]](https://cdn-business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00129/031000102/p2.jpg?__scale=w:500,h:345&_sh=0520ec0830)
エアウィーヴは東京五輪で選手村に寝具の供給が決まっていました。大会に間に合うように3分割マットレスの生産能力を高め、選手の体形に合う硬さのマットレスを提案する「マットレス・フィット」という体形の測定システムも準備していました。しかし、新型コロナウイルス禍は2020年2月ごろから深刻な状況となり、3月上旬には五輪開催の是非を問う議論が出てきました。
不安はありましたが、私は意外なほど冷静でした。コロナ禍はコントロールできません。ならば、その結果を受け入れるしかない。同年3月末に延期が決定すると、私は社員に対して「しっかりした準備をするための時間ができた」と話しました。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り1883文字 / 全文2320文字
-
【春割】日経電子版セット2カ月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
【春割/2カ月無料】お申し込みで
人気コラム、特集記事…すべて読み放題
ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「不屈の路程」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?