この記事は日経ビジネス電子版に『星野リゾートの「教科書」の経営学者に聞く 最高のチームの創り方』(6月7日)として配信した記事を再編集して雑誌『日経ビジネス』6月28日号に掲載するものです。

リーダーシップ論で知られるケン・ブランチャード氏と、それを実践する星野リゾートの星野佳路代表。「最高チームのつくり方」をめぐり、理論のポイントや実践の勘所を2人が話し合った。

(写真=栗原 克己)
ケン・ブランチャード
1939年生まれ。米国の経営学者・コンサルタント。国際経営協議会にてマクフェリー賞を受賞。エンパワーメント理論で知られる。
星野佳路
1960年生まれ。91年に家業の星野リゾートを引き継ぐ。同社は国内外で51カ所のホテル・旅館などを運営。

星野佳路氏(以下、星野):31歳で星野リゾートの経営を引き継いだ当初、離職率が高く、大半の社員が働くことにあまりモチベーションを持っていませんでした。そんなときブランチャードさんの理論に基づき、エンパワーメントに取り組み始めました。結果が出るまでにはかなりの時間がかかりましたが、続けたことによって素晴らしい成果を得ました。

ケン・ブランチャード氏(以下、ブランチャード):理論と実践がつながったのは素晴らしいことです。エンパワーメントには3つのカギがあり、その過程では困難な時期が来る場合もあり、乗り越える必要があります(下図参照)。ここでの効果的なリーダーシップとは、「私」ではなく「我々」について語るものであること。そして、エンパワーメントとは、部下が「すべき」ことをさせるのではなく、部下が「したい」と思えることをしてもらうという事実に向き合うことです。

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