野中郁次郎一橋大学名誉教授の「知識創造」に世界中の注目が集まっている。この「人間中心の経営理論」を国の経済成長に結びつけようと、最も積極的なのが中国だ。
一橋大学名誉教授

本連載は、経営学の大家である野中郁次郎一橋大学名誉教授が提唱する「知識創造理論」を、様々な角度から紹介してきた。「場」を重視するエーザイ、京セラの実践知リーダーシップ、知識創造理論をソフトウエア開発に応用したアジャイルスクラム、「共通善」の価値観を再確認するトヨタ自動車や伊藤忠商事の動き……。「知識創造」の重要性への認識は、産業界全体に広がっている。
学問の世界でも、知識創造を重視する動きはもはや、経営学の中だけにとどまらない。技術イノベーションを成長モデルに組み込んだ経済学者ポール・ローマー氏は、2018年にノーベル経済学賞を共同受賞した。
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