マーケティングの世界的権威、米ノースウェスタン大学経営大学院のフィリップ・コトラー教授に聞く連載、第3回。今回は、マーケティング視点から、イノベーションを語る。

フィリップ・コトラー[Philip Kotler]
米ノースウェスタン大学経営大学院名誉教授
1931年生まれ。米マサチューセッツ工科大学で経済学の博士号を取得(Ph.D.)、その後米ノースウェスタン大学経営大学院の教授に就任。「近代マーケティングの父」と称される。教科書として版を重ねる『コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント』(丸善出版)ほか、著書多数。

 マーケティングの父として世界中から尊敬を集める米ノースウェスタン大学経営大学院のフィリップ・コトラー教授。前回は、これから重要になってくる「マーケティング5.0」の基本的な考え方について解説。基本に立ち返る意味で、マーケティング1.0からおさらいした。今回は、創造的・革新的なマーケティングとはどういったものか、コトラー教授の考え方を、過去の著書もひもときながら聞いていく。

 「創造的になる方法について、私は過去に2冊の本を書いた。今回はそこから考え方を援用しつつ、話していきたい。まずは、マーケティングにおいて、どうすれば新しい発想を得ることができるかについて書いた『コトラーのマーケティング思考法(Lateral Marketing)』という本についてである。

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