社会的影響に配慮しない企業経営に対する投資家の目が厳しくなっている。社会課題解決ビジネスに収益を期待して資金を投じる動きも出てきた。とはいえ表面的な「配慮」は、かえって企業価値を低める可能性がある。
仏INSEAD戦略教授

ESG(環境・社会・統治)の広がりで、企業が環境や人を傷つける経営をすることや、その基盤となるコンプライアンス整備に消極的なことに対して、投資家や消費者の目が厳しくなってきた。さらに、「(社会)インパクト投資」という、ESGより一歩進んだ、社会課題の解決が第一目的である事業・投資スタイルも現れている。
従来との違いは、寄付のように資金を提供するだけに終わらず、投資や事業活動として社会課題に取り組むこと。実際にどの程度解決に役立ったか、投じた資金からどのような収益が得られるかの立証にも強い規律が求められる。仏INSEADのジャズジット・シン教授による最終回は、インパクト投資と社会課題解決ビジネスについて聞いていく。
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