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新たなビジネスモデルで経済と社会を様変わりさせた「プラットフォーマー」。「勝者総取り」業界の本質と危うさを、デビッド・ヨフィー米ハーバード経営大学院教授が解説する。

デビッド・ヨフィー[David B. Yoffie]
米ハーバード経営大学院教授
米スタンフォード大学で博士号(Ph.D.)取得、1981年から米ハーバード経営大学院で教え93年から現職。ケーススタディーの大家。経営幹部教育を中国やインドにも展開し成功を収めた。

 イノベーションや取引の仕組みを様変わりさせた、GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)をはじめとする「プラットフォーマー」。人々の生活を様変わりさせるほど大きな存在となった。そのマネジメントは従来のビジネスと変わらない部分も多い一方、大きく異なる特性があるという。プラットフォームビジネスの分析で共著があり、ビジネススクールにおけるケーススタディー執筆の大家として知られる米ハーバード経営大学院のデビッド・ヨフィー教授に、プラットフォームビジネスの要諦を聞く。

 「プラットフォームという言い方は、実は私が15年ほど前に書いた著書で使ったのがルーツだ。当時はプラットフォームといえば、主に、技術的な基盤となる『イノベーションプラットフォーム』の意味だけで、今よりかなり狭い意味だった。

 現在は、これに取引を仲介する『取引プラットフォーム』が加わり、この2類型が基本だ。現代的な意味で『プラットフォームリーダーシップ』といえば、プラットフォーマーの中でも圧倒的にシェアを握り、ハイリターンを生み出す能力がある者だ」