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AI(人工知能)が急速に進歩し、ビジネスへの活用領域も広がってきている。現在は何ができるのか。米スタンフォード大学経営大学院のスーザン・エイシー教授が解説する。

スーザン・エイシー[Susan Carleton Athey]
米スタンフォード大学経営大学院教授
1970年生まれ。2007年、40歳以下の最も優れた米国経済学者に贈られるジョン・ベーツ・クラーク賞を女性で初めて受賞。6年間米マイクロソフトのチーフエコノミストを務めた。専門は産業組織論。

 今回から登場する米スタンフォード大学経営大学院のスーザン・エイシー教授は、数学・経済学・コンピューター科学に通じ、米マイクロソフトでコンサルティング・チーフ・エコノミストを務めた経済学者。2016年には40歳以下の優れた米国の経済学者に贈られるジョン・ベーツ・クラーク賞を女性で初めて受賞した。アルゴリズム開発の最前線を知るエイシー教授に、「AI(人工知能)のリアル」について見解を聞く。

 アルゴリズムとは、計算手順や、コンピューターの処理手順のことを指す。優れたアルゴリズム開発にはデータに基づく実験が必要で、例えば、AIを「いつ値下げするのが最適か」などといった分析に使いたくても、分析に十分なデータがそろった頃には、タイミングが過ぎてしまうことなどが課題だ。