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企業の変革力を高めるには、起業力とイノベーション力が必要だ。では若者の起業力とイノベーション力を高めるための働きかけには、何が必要か。

マイケル・クスマノ[Michael Cusumano]
米マサチューセッツ工科大学(MIT)経営大学院
「スローン・マネジメント・レビュー」主幹教授

米ハーバード大学で博士号取得(Ph.D.)。ビジネス戦略と情報技術の研究で知られている。2016年から17年まで、東京理科大学特任副学長を務めた。

 日本に学生も学者も社会人も起業しやすくなるようなエコシステムの確立を、と提言する米マサチューセッツ工科大学(MIT)のマイケル・クスマノ教授。必要なリーダーシップはどうあるべきか教え、起業家候補を育てるシステムの中核には大学があるべきだと指摘する。

MIT出身者だけで3万社を起業

 「(MITには)数十億ドル企業を創業した学生が何人もいる。例えば米グーグルの自動運転子会社ウェイモのジョン・クラフチックCEO(最高経営責任者)は教え子だ。私自身は彼がやり遂げたことと直接関係はないのだが、きっとMITの環境で多くのことを学んだはずだ。MITの環境には、企業を生み育てる土壌がある。MITの存命する卒業生の起業実績は約3万社、年間売上高で総額1.9兆ドル(約205兆円)に上るとの推計もある。