マーケティングに必要な分析を終えたら、次は戦略の実行だ。情報があふれるデジタル時代、伝達スピードが重要。IMDのドミニク・テュルパン教授は、新世代の人々の集中力はせいぜい2~3分だと説く。

ドミニク・テュルパン[Dominique Turpin]
スイスIMD教授・前学長
スイスのビジネススクール、IMD教授。2010年から16年まで学長を務める。1957年フランス生まれ。IMD教授として四半世紀にわたり、世界各国の企業に対する教育や調査研究に従事。

 デジタル時代のマーケティングで最も注意すべきは、情報の受け手、すなわち視聴者の変化だ。日々、GAFA(グーグル、アマゾン・ドット・コム、フェイスブック、アップル)が提供するデジタルプラットフォームの情報検索に慣れきった人々は、より短く、素早い情報伝達を望むようになっている。テュルパン教授の話を聞こう。

 「マーケティング戦略のマネジメントでは、スピードがますます重要になっている。売ろうとする商品やサービスについての優れた分析だけでは不十分だ。戦略を実行する場面では、スピードこそが重要だといえる。情報の受け手の意識も激変している。『グーグル』で何でも検索することに慣れてしまった人々の多くは、もはや250ページの本を、時間をかけて読むことに耐えられない」

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