生活の身近な疑問から金融・社会政策の是非まで。世界の経済学・経営学の泰斗たちが世界最先端の知見を踏まえて誌上講義します
シリーズ
世界の最新経営論

101回
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「ちゃぶ台返し」は文化だ 意思決定に表れる「国民性」
グローバルチームを率いる日本人に、ぜひ頭に入れておいてほしい日本文化の特徴がある、というメイヤー教授。国内のみで活動する企業で、文化を分析する意義についても尋ねた。
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文化的差異の8指標、「カルチャー・マップ」で自己分析
異文化経営のスペシャリストとして、エリン・メイヤー教授が注目されるきっかけとなった分析ツール「カルチャー・マップ」。そこから得られる示唆とは。また、コロナ禍はグローバル組織の運営に、どのような影響を及ぼしているか。
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心理的安全性とフィードバック 成果と成長を生む「4つのA」
イノベーティブな組織を分析する経営学者、エリン・メイヤー氏。前回は米ネットフリックスの事例から、組織づくりの第一関門「能力密度の維持」について見てきた。次の課題は「率直さ」の醸成だという。
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米ネットフリックスに見た、「できる組織」の3条件
INSEAD(インシアード)のエリン・メイヤー教授は、グローバル企業が抱える文化の問題と向き合ってきた。米ネットフリックスなどのケースを取り上げ、組織文化のマネジメントについて聞く。
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日立、トヨタ……「事業フルモデルチェンジ」に必要な5ステップ
DX(デジタルトランスフォーメーション)とサービス化の進行は、あらゆる企業に戦略やビジネスモデルの再考を促す。日本の大企業が「サービス化」を進めるための変革に必要な「5ステップ」を検証する。
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企業のDXと「大転換」に「日立ショック」が重大な理由
日立製作所の変革を、日本にとって大きな出来事と位置づけるウリケ・シェーデ教授。大企業の「大転換」は、ニッポンの「KAISHA再興」実現に向けた明るい材料だ。
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日本経済は強い!「20-80現象」から脱却せよ
イノベーションも経済成長も停滞している日本。だが米国で日本の企業経営を長年研究してきた米カリフォルニア大学サンディエゴ校のウリケ・シェーデ教授は、「20群企業」の成功に光を当てる。
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星野佳路氏×ケン・ブランチャード氏対談 「3つの秘訣」で部下の成長促す
コロナ禍はエンパワーメントに対して、どんな影響を及ぼしているのだろうか。リーダーシップ論で知られるケン・ブランチャード氏、実践する星野リゾートの星野佳路代表が語り合った。
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星野佳路氏×ケン・ブランチャード氏対談 エンパワーメントで行動変容
リーダーシップ論で知られるケン・ブランチャード氏と、それを実践する星野リゾートの星野佳路代表。「最高チームのつくり方」をめぐり、理論のポイントや実践の勘所を2人が話し合った。
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個人主義とイノベーション マスク着用は「創造」を阻む?
日本が破壊的なイノベーションの力に乏しいのは、文化が原因なのか。米マサチューセッツ工科大学(MIT)経営大学院のジャクソン・ルー氏の分析で、興味深い傾向が分かった。
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「竹の天井」と出世の経営学 アジア系移民と出世の壁
米国ではアジア系移民が社会的に成功を収めているが、リーダーとして注目される機会は少ない。ジャクソン・ルー米マサチューセッツ工科大学(MIT)助教授が、要因を統計的に分析した。
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シェア争いは何も生まない 「適正な利益」の稼ぎ方
価格戦略が利益を決める、というサイモン氏。シェア争いや販売量の増加を目指すだけでは「適正な利益」は確保できないと説く。
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もうけが偏る本当の原因 シェアで利益は増やせない
世界的に、かつてなく一部の企業への「偏在」が進んでいる企業の利益。ハーマン・サイモン氏は、その背景には、「シェア至上主義」に固執する経営があるという。
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利益追求主義否定へ違和感 利益を最大化してこそ企業
国外では、「株主第一主義」とともに「企業の利益最大化」にも厳しい視線が向けられている。ハーマン・サイモン氏はその風潮に疑問を投げかける。
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OECD諸国の利益率は6%以下 企業は思うほど稼げていない
『隠れたチャンピオン企業』などで知られるドイツの経営学者、ハーマン・サイモン氏。企業の「利益」について、言いたいことがあるという。
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米中に負けない「新・国富論」 「知徳国家」ニッポンの自負を
野中郁次郎一橋大学名誉教授の「知識創造」に世界中の注目が集まっている。この「人間中心の経営理論」を国の経済成長に結びつけようと、最も積極的なのが中国だ。
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成功体験で沈む組織の特徴 御社は米海兵隊か日本軍か
野中郁次郎一橋大学名誉教授らによる共著『失敗の本質』は、太平洋戦争で日本軍が敗北した本質を分析したものだ。成功体験で沈む組織には共通点がある。
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デジタル万能論への警鐘 「愛あるロボット」のつくり方
知識創造における対面の重要性を説いてきた野中郁次郎一橋大学名誉教授。AI(人工知能)の進歩が不可逆的な中、人間がどのように関わるべきかを考察する。
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野中流「動くリーダー」の6条件 「実践知」の重要性
分別ある判断を下し、組織を導くリーダーになるにはどんなスキルを磨くべきなのか。野中理論が提唱する6つの概念のうち「実践知」「共通善」というキーワードに焦点を当て、いかに善い目的(パーパス)を追求すべきか考察する。
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ブートキャンプは最高の「場」 米海兵隊は野中理論の塊
野中郁次郎一橋大学名誉教授が、組織論の観点からその知的機動力の高さに最も注目してきたのが米海兵隊だ。イノベーティブな組織を作るうえで、大きなヒントになるという。
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