昨年、欧米では中国から切り離す、あるいは切り離されることを意味する「デカップリング」という言葉が流行した。中国に供給網や主要な市場として依存することで、自国経済やビジネスにもたらされるリスクを軽減する戦略を意味する言葉だ。

 日本企業にとって、この言葉は奇妙に聞こえるだろう。ここ数十年、多くの国際的な日本企業にとって最大のリスクは、日本の巨大な隣国でのビジネスが少なすぎることだ。中国は世界第2位の経済大国であり、輸出入ともに日本にとって最大の貿易相手国であるので、驚くべきことではない。中国とのデカップリングは、国家的な観点からも多くの大企業の観点からも不可能であり、ダメージが大きい。

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