「会社はできたときから衰退が始まる。他の生態系を取り込み進化せよ」

 会社というのは、できたときから衰退が始まっている。組織が変化しにくくなるからだ。これは組織を生態系になぞらえた「組織エコロジー論」で説明できる。世の中に多様な会社が存在しているのは、多様な会社が生まれて淘汰され、生き残ったからにすぎない、という考え方だ。

 一般的に組織の変化は、環境の変化よりも遅い。そのため、環境の変化に対応できなければ、淘汰されていく。もちろん、我々も例外ではない。ワークマンは創業以来、作業服というジャンルを深掘りしてきた。いわゆる「知の深化」型の企業であるがゆえに、なおのこと組織として変化しにくい体質がある。

 10年前に私が入社し、ワークマンはデータ経営を始めた。新業態として「ワークマンプラス」や「#ワークマン女子」を開業し、アパレルブランドとして世間に認知されるようになった。売上高も利益も伸び、会社として進化したように見えるかもしれないが、実のところ私が入って新しい考え方を入れたそのときから衰退が始まっていると考える必要がある。

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