「兵器で注目欲する金氏退席事件で力示した習氏 日本周辺で混乱は続く」
日本の周辺で地政学的に危惧すべき出来事が頻繁に起きている。まず挙げられるのが北朝鮮によるミサイル発射だ。11月2日だけで少なくとも23のミサイルが発射され、1945年の南北分断以降、初となる弾道ミサイルの韓国沖着弾もあった。北朝鮮がこれほどの数のミサイルを1日のうちに発射するのは極めて異例で注目に値する。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記には、西側諸国の注意を引くことで何らかの金銭的交渉を進めたい思惑があるのだろうが、地政学的状況を考えればその実現は難しい。米国の注意はロシアに、中国の注意はイランに向いているからだ。ただ、ここで忘れてはならないのは北朝鮮は核も保有しているという点だ。これは西側諸国にとって脅威だ。近隣の日本や韓国であればなおさらだろう。
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