「経営しない経営者に。成果主義は脅しと紙一重。社員を育て抜てきせよ」

 経営者にとって本当に重要なのは「経営しないこと」ではないか──。そう考えるようになった。経営者なのに、経営しない。一見矛盾した表現かもしれないが、経営しないとは社員に権限を委譲し、任せることだ。

 1人の経営者の力だけでは100年続く企業にはなれない。加齢とともに必ず後継者問題が浮上する。隣の芝生は青く見えるからか、社外から後継者を招くケースも多いが、積み重ねてきたDNAをしっかりと引き継ぐのは難しい。優れた経営者ほど、後継者選びが難航する理由はそこにある。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1131文字 / 全文1405文字

【春割/2カ月無料】お申し込みで

人気コラム、特集記事…すべて読み放題

ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「賢人の警鐘」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。