安倍晋三元首相が奈良市の街頭演説中に銃撃され亡くなった。殺人容疑で送検された容疑者は母親が宗教団体に多額の献金をし、子供の頃から生活が困窮していたようだ。もちろん、容疑者がやったことは決して許されることでない。だが、秋葉原無差別殺傷事件や小田急線刺傷事件と似たものが通底しているように思う。
いずれも、今の状況に追い詰められ、やり場のない怒りや感情が爆発した末のことではないだろうか。しかし、現代社会では、こういった状態にある人間の行動を止めるセーフティーネットのシステムが機能していない。もはや、こうした事件が頻発する以上、しようがなかった、というレベルではない。社会の「欠陥」が表出した結果ではないだろうか。
なぜ、こうした事件が起こるのか。
かつて、人間は村社会の中で生活を営んでいた。それは、数十人レベルの集団だった。誰が何をしているのかがよく見えた。だから、おせっかいもした。おのずとセーフティーネットは機能した。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り891文字 / 全文1309文字
-
【春割】日経電子版セット2カ月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
【春割/2カ月無料】お申し込みで
人気コラム、特集記事…すべて読み放題
ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「賢人の警鐘」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?