「問題の根源を考え抜く 経営技量を蓄積するために リスクを取る生き方を」

 事業不振に陥った会社を元気にするには「骨太の戦略ストーリー」をあらかじめ作れるかどうかが改革の勝敗を分けると2022年5月16日号の当欄で書いた。その改革案は3枚の紙を重ね合わせて作る。私はそれを「1─2─3枚目ロジック」と呼ぶ。

 1枚目の紙では、今の事業の病気症状を書き出す。聖域を設けず「広く探索」して、厳しい「現実直視」を行う。1枚目がうまく整理できれば、グジャグジャに見えていた状況が、驚くほど「単純化」されてくる。

 次に、2枚目の紙を載せる。1枚目に書いた「根っこの問題」が透けて見える。2枚目の同じ位置に、対策(戦略とか改革方針と呼んでもいい)を書く。さらに、3枚目の紙を載せると、2枚目の戦略や対策が透けて見える。3枚目の同じ位置に「アクションプラン(行動計画)」、実行責任者、期限などを書き込む。一つひとつの行動について、3枚目から1枚目にタテに串を刺せば、問題の根源から対策、行動までが一連のシナリオとして読み取れる。

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