「終身雇用という形態は前提にならない。官民の優れた才能を再結集すべきだ」

 長らく、企業が新卒採用面接で学生に質問するポイントは、学業以外で力を注いでいた「ガクチカ」、つまりサークルやアルバイトなどの活動だった。しかし最近、それは学生側の視点とずれてきたという記事が本誌(2022年5月30日号)にあった。

 昔はレジャーランドともいわれてきた大学だが、その後教育への取り組みは強化されている。学生も専門性やスキルの獲得に熱心で、よく勉強する。新型コロナウイルス禍でも大学は授業のオンライン化を積極的に進めて教育の質を維持し、サークル活動や社会活動が思うに任せない学生は自然と勉強に打ち込んだ。

 そうした中、面接での相変わらずの「ガクチカ」の質問に学生は戸惑っているという。入社式で「学校の勉強は忘れて早く実務に慣れるように」との訓示が繰り返されているならば、そこでも違和感を抱くだろう。大企業の経営層世代の人材育成の考え方は、環境変化の激しい現代にマッチしなくなってきている。

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