先史時代より絶えぬ争い。プーチン氏による戦争は背景に集団の「ラベル化」。

 ロシアの侵攻によって起きたウクライナ戦争。まさかこのような戦争を21世紀に目の当たりにするとは思わなかった。なぜ人間は戦争をしてしまうのか。今回は、争いのもととなる集団という単位や、集団の意味づけとなる「ラベル化」の効果について着目してみたい。

 先史時代から人間は戦争を繰り返してきた。戦争が起きるのは集団対集団で利害が対立したときだ。集団にはそれぞれのアイデンティティーがあり、言語や習慣など異なる文化によって結束する。伝統的な社会で利害の対立の原因となるのはたいてい女か食糧の縄張り。自分が属する「内集団」の中にはひいきもある。例えば、「外集団」に対して批判的に見てしまうのは内集団ひいきの表れだ。

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