「幼き記憶と重なる危機。制裁だけでなく、早急に戦禍を止めるための一手を」

 連日、ロシアによるウクライナ侵攻の惨状が耳目に触れる。専制国家の覇権主義や西側諸国のエネルギー依存、さらには台湾海峡や日本に及ぼす危機の可能性など、国際情勢の大きな流れの中で、様々な切り口の分析がなされている。ただ私はそんな大局的な分析の前に、幼い頃の経験が思い出され、その惨状を直視できないでいる。

 1940年、私は中国・満州(現黒竜江省東北部)の佳木斯(ジャムス)市で生まれた。多くの日本の開拓団が入植していた、旧ソ連との国境の街だ。

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