「今年最大のリスクは中国。ゼロコロナ政策への執着が経済を停滞させる恐れ」
毎年、世界が懸念すべき「10大リスク」を年初に発表している。新型コロナウイルスの流行から2年が経過し、人々の絶望感も一定レベルに達したと予想し、今年は「ハッピーニューイヤー」のあいさつ代わりに3つの明るいニュースをお届けしたい。
第1に、新型コロナは経済的に豊かな国を中心にエンデミック(インフルエンザのような地域流行)となるだろう。追加接種(ブースター接種)を含む十分なワクチンを国民に提供し、入院患者や死者の数が格段に減れば、「コロナと共に」だが通常の生活に近づく。数カ月単位でなく、数週間単位でそうなると私はみる。
第2に、世界の地政学で最も重要な米中関係は2022年も経済面で密接に結びつき続けるだろう。信用できなくても、経済的には互いを頼る必要がある。最後が、米国では致命的な状況の民主主義も世界を見渡せば機能している点。日本やドイツでは公正な選挙でリーダーが選ばれ、権力も速やかに移行した。民主主義が死んでいない証拠だ。
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