「若者の自殺率高い日本。 学校や家庭以外の居場所を社会全体で構築すべきだ」

 文部科学省の調査で、2020年の児童生徒の自殺が499人と過去最多になったという。新型コロナ禍で若者を取り巻く環境の変化が大きな影響を与えたのは言うまでもない。だが実は、若年層の自殺が多いという問題は以前から指摘されている。先進国の15~34歳の若い世代の死因を国際的に比較してみると、欧米各国は「事故」が1位であるのに対して、日本は「自殺」が1位となっている。自殺が若年層の死因の筆頭となっている主要国は、日本と韓国くらいだ。

 これは、日本が若い人にストレスがかかりやすい国であることの証左だ。学歴重視で、良い企業に入るには良い大学、良い大学に入るには良い中高一貫校、と競争が低年齢化してしまっている。

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