「改革の切れ味を悪くする 確信抵抗型をどう扱うか。政治性は奥深い課題」

 9月6日号の当欄で「組織の政治性」について書いたところ大きな反響を頂いた。このようなエッセーで、組織の裏に潜む政治性のことを語るのは、正直、気の重いテーマだ。しかし前向きに生きようとする経営者人材にとって、組織の政治性は避けて通れない問題である。

 改革案は、いったん発表したら簡単に修正するわけにはいかない。だからこそ「入り口で戦略8割」を確保するためには、拙著『V字回復の経営』の改革タスクフォースが挑んだように、事前にすさまじい知恵と勇気で改革プランづくりを実行しなければならない。

 「戦略性」とは、目の前の混沌を「単純化」し(つまり些末と思える要素を捨て)、解決のために押すボタンを絞り、組織力を結集させて成功確率を上げる手法だ。一方、「政治性」は一般的に単純化を好まない。複雑なまま現在の立場で話すほうが「反対」を言いやすいのである。つまり「戦略性」と「政治性」はかなり相性が悪いと言える。

 私は改革における社員の反応を13パターンに分類したフレームワークをつくった。ここでは13のうちの1つのパターンについて取り上げる。

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