「人間は生涯、進化する。前向きなフィードバックで成長の好循環を目指せ」
ある方に薦められ、「グロース・マインドセット」(成長型思考)の提唱者である心理学者キャロル・ドゥエック教授の著作を読んだ。現在の日本が置かれた閉塞的な状況を打開するカギがあるように感じた。成長型思考に対比されるのが「フィクスト・マインドセット」(固定型思考)である。前者が人の知性は学習と努力で常に改善していけると信じるのに対し、後者は知性は生来的なもので変えることはできないと考える。
難しい課題に直面したとき、成長型思考の人間は良い学習の機会と捉え、学ぶために解決に向けた努力を続ける。一方、固定型思考の人は失敗を恐れ努力に意義を感じない。他人の成功も学ぶ材料と歓迎する成長型思考に対し、固定型思考は他人の成功を脅威に感じたり、嫉妬の対象にしたりしてしまう。
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