「日本型雇用の強みは育成。若い世代が安心して働き人生設計できる社会を」

 日本にジョブ型雇用が浸透すると、冷たい「突き放し社会」になる。だが働かなくても自動的に賃金が上がる「ぬるま湯」的な体質も放置できない。そこで、安定と実力主義を兼ね備えた「Hot&Cool」なニッポンの雇用を考えたい。

 1980年代、終身雇用や新卒一括採用、年功序列、企業内組合など日本独特のメンバーシップ型雇用システムは日本経済成長の要因として称賛された。だが現在、日本型雇用システムは批判され、ジョブ型雇用を導入しグローバル市場で競争力を取り戻すべきとの意見が多くなった。

 果たしてそうだろうか。日本的な雇用形態を採用する多くの企業は、新卒で一括採用して社内教育して仕事を身に付けてもらい、数年ごとのジョブローテーションを繰り返して会社の中核人材を長期育成してきた。

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