「人が地球に影響を与えた『人新世』の定義は何か。後世に恥じぬ痕跡残そう」

 近ごろ皆さんは、「人新世」という言葉をよく聞くようになったのではないか。世間の目に触れ始めたのは最近だが、もともとはオゾン層破壊の研究などでノーベル化学賞を受賞したオランダの学者、故パウル・クルッツェン氏が2000年に提唱したものだ。

 人新世とは何か。地球の歴史は、地質の違いを基に時代が区分されている。大きな区分では、「古生代」「中生代」があり、今は「新生代」だ。大きな区分の下にはさらに小さい区分があり、恐竜が支配したのは「ジュラ紀」、動物の数や種類が爆発的に増えた「カンブリア紀」などがある。それらの区分のように、人間の活動が地球に大きな影響を及ぼしている時代を新たに定義づけようとしているのが「人新世」だ。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1060文字 / 全文1412文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「賢人の警鐘」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。