「改革を成功に導くには『組織の政治性』をいかに抑えるかがカギになる」

 改革は「入り口で戦略8割、終わってみれば人間関係8割」であり、6月21日号では有効な戦略は「強烈な反省論」から始める必要があると書いた。それにより①過去の経営への決別を図り、②その反省論を「反転」させて勝ち戦に打って出るための「戦略ストーリー」を描き、③それを各部署に落とし込むための具体的アクションプランを固める。そして改革者自身は④十分なリスク判断能力と高い志を求められる。事業の生死を決める改革ではこの4つの要件のすべてがそろわなければならない。

 一般に、追い込まれた事業は経営数値の悪化のみならず、事業トップへの不信、他部署への責任転嫁、いくら頑張っても出口が見えない苦しみなど多くのネガティブな症状を抱えている。マイナスのモメンタム(慣性)に支配されているのだ。改革者はそこに、プラスのモメンタムを構築しなければならない。たとえ戦略が見えても、細いつり橋を渡らなければ向こう岸に行けない。揺れるその橋の上で「組織の政治性」がうごめく。

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