「米国からいまだ消えない『ワクチンを嫌がる人々』。義務化しかもう策はない」
日本で東京五輪・パラリンピックが開催されたことは、個人的にはよかったと思っている。確かにタイミングは最悪だった。感染力の強いデルタ型の流行で日本の感染者の数字も過去最悪となり、五輪・パラリンピックの選手団や関係者からも感染者が出た。菅義偉首相の支持率が開催目前に35%を切ったことからも、日本の国民が感染者増を押し切っての開催に嫌悪感を抱いていたことが分かる。
ただ米国側から見ると、これほど難しいタイミングで開催できたことを日本の皆さんがもう少し誇りに思ってもいいと感じる。米国では野球やバスケットボール、フットボールの試合に踏み切り、感染者も出した。それでも開催を続けたのは、部屋から一歩も出られない人も多かった国民に「我々の人生はこれからも続く」と実感し、元気になってもらうためだった。日本でワクチン普及が遅れたのは残念だが、そんな中でも開催できたことを私は喜んでいる。
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