「文明は環境破壊で衰退。現代人の知恵を生かして危機を乗り越えよう」

 私にとって最も遠い存在なのが経済界だ。今回から「賢人」メンバーになったが、経済界の方々に直接、私の視点や考えを届けられる貴重な機会を得たことをありがたく思う。私が日ごろ感じている生物学者、人類学者からの考えや思いをお伝えしていきたい。

 カーボンニュートラルの議論がにわかに盛り上がっている。もともと欧米が先行していたが、日本も追いかける形で2050年に温室効果ガスの排出「実質ゼロ」の目標を掲げた。

 20年に各国が相次いで温室効果ガス削減の目標を提示し、突然やってきた危機のようにも感じられるが、生物学の世界では以前から警鐘が鳴らされてきた。国や経済界が重大さに気付いたことは歓迎したいが、遅すぎたというのが率直な感想だ。

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