「秩序主導で強引な中国 対立一辺倒に陥らず、戦略思考で構える外交を」

 前回、米中関係と日本が果たすべき役割について私見を披露したが、読者から賛否両論、様々なご意見をいただいた。今回は改めて、日本が米国、中国に対してどんなスタンスを取るべきか考えたいと思う。

 6月中旬、主要7カ国首脳会議(G7サミット)が開かれた。アピールしたのは「対中国」に向けた結束だ。共同宣言では台湾海峡の平和と安定の重要性を明記し、中国の広域経済圏構想「一帯一路」に対抗する新しいインフラ支援の枠組みの創設を盛り込んだ。

 この支援の枠組みはまだ具体化しておらず、他国の反応は見通せないが、昨今の中国の姿勢は居丈高すぎるきらいがあるのは確かだ。トランプ前米大統領にも近かったとされるマイケル・ピルズベリー氏は、2015年に発表した「China 2049」で、中国は建国100周年の49年までに軍事・経済面で世界一となる戦略を明確に立てている、と指摘した。

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