「『ほんまかいな』と疑う 『なぜなぜ分析』で出発。事実を知れば判断できる」

 「日覺さんに会うたび『何でや』『ほんまか』と言われるので、ドキっとした」

 協力会社の人からこんな言葉を言われたことがある。僕は昔から、原因や現状の分析をしつこいくらい徹底的にやる性格だった。例えば現場でエンジニアをしていた時、機械の故障が頻繁に起こることがあった。色々な人が手を加えてみたが、どうもうまくいっていない。そこで自分も「こうやって改造してみる」とアイデアを出した。上司は「昔に誰それが同じことをしたけれどダメだった」、あるいは「そんなことをして大丈夫なのか」などと言っていたが、僕は過去の記録を全部調べていたから自信があった。

 過去のやり方は何が悪かったのか、どこに原因があったのか。人の3倍も4倍も調べるという仕事の仕方をずっとしてきた。「なぜなぜ分析」で原因究明をしたら、やることはおのずと決まってくる。この考え方は経営判断をするようになった今でも変わっていない。多くの人は、目的に向かって連想ゲームをしてしまう。そうではなくて、事実だけを整理する。強い心で正しいことをやるためには、揺るがない1つの事実を見極めることが必要だ。

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