「中国は『忠義』の国、米中関係は価値観で対立。環境対応で雪解け演出を」

 「米国も米国だが、中国も中国。どっちもどっちだな」。3月18日、米アラスカ州で開かれた米国のブリンケン国務長官とサリバン大統領補佐官、そして中国の楊潔篪(ヤン・ジエチー)共産党政治局員と王毅(ワン・イー)外相が相対した会談を見て抱いた思いだ。

 「米中関係は競争すべきところは競争的に、協調できるところは協調的に、敵対しなければならないところは敵対的になるべきだ」(ブリンケン氏)と民主国家の米国が居丈高に打って出ると、共産主義の中国も「米国には米国式の民主主義があり、中国には中国式の民主主義がある」(楊氏)とやり返す。この姿に思い起こしたのが「忠」と「孝」という言葉だ。

 忠は主君に対して「忠義」を尽くすこと、孝は親に対して「孝行」に努めることを指す。儒教思想に源流がある。儒教の影響を受けた日本だが、民主主義を取り入れる現代は「孝の国」となった。一方で中国ももともと「孝の国」だったが、共産主義下の現在は「忠の国」と言える。忠を捨てることは共産主義を捨てることと同義だろう。

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