「コロナ後も人口減という日本の課題は変わらない。 真の『豊かさ』の提案を」

 日経平均株価が3万円を超えた。私自身は株式相場について詳しくないのだが、経営者の感覚としては実体経済とはかけ離れているように思う。いわゆるカネ余りの状況が株高を生んでいるのだろう。米国などの出口戦略が話題になっているが、財政出動などでじゃぶじゃぶになったお金をどう引き揚げるかは難しい。

 実体経済の回復はワクチン次第の面があるように思う。実体経済とは離れた形で株式などの上昇が続けば、持てる者と持たざる者の格差はさらに広がりかねない。一部業界の大手を中心に、業績が上向いている企業もあるが、日本や世界の経済の実態を見る上では間違ってしまうのではないか。

 当社を含むスーパーマーケットも好調だ。当社の毎月の既存店売上高は、昨年春から夏までは前年を1割以上、上回っていた。コロナ禍が少し落ち着いた昨年9月、10月は売上高の伸び率が下がったが、東京や埼玉などに緊急事態宣言が再発令された今年1月は前年比9.5%増となった。店休日を1日増やしたから実際は10%を超える。客数は昨年4月以降、前年を下回っているが、客単価が約15~20%伸びている。

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