「偽物のDXはいらない。日本のまねする欧米諸国。我々は本質に立ち戻ろう」

 世の中ではかつてない勢いでDX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されている。ただ、これで全てを解決できるかというとそうではない。例えば、現物をしっかり見たり、最後にフェース・トゥ・フェースで確認したりするという点ではまだ物足りない。東レもオンラインの展示会をいくつか実施しているが、繊維の手触りはなかなか言葉で伝えきれない。リモートで色々なことができるようになってきた一方で、「現場を見ないとできない」ことも、より明確になってきた。

 展示会の例は分かりやすいが、DXの中で勘違いされがちなのがAI(人工知能)だ。そもそもAIはある種の統計処理のようなもので、定性的な方向を確認しているだけ。原理原則を理解しないと、本当の意味で活用して、ものにすることはできない。

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