「米国バイデン新政権は、世界をまとめられるか。希望は災いの後に来る」

 「私に投票しなかった人も含め、すべての米国民の大統領になりたい」。11月初旬、米大統領選後の勝利宣言でジョー・バイデン前副大統領は、こう断言した。これまでドナルド・トランプ大統領の分断をあおるような発言やツイートに悩まされてきた米国民にとって、希望が持てる発言だったに違いない。だが、バイデン新政権の前途には、数多くの困難が待ち受けている。

 一つは、米国民の中に渦巻く「怒り」の感情をどう鎮めるかだ。国内で表面化している分断は一見、トランプ氏が招いたかに受け取れるが決してそうではない。米社会の仕組みはそもそも、多くの国民の声に耳を傾けるようにはできていなかった。トランプ政権以前から存在していた課題だ。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1141文字 / 全文1485文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

オリジナル動画が見放題、ウェビナー参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「賢人の警鐘」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。