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「不振事業の再生には、『スモール』がふさわしい。対競合はスピードで勝て」

 業績不振を長く続ける企業は、「戦略のハズレ」と同時に「組織のビョーキ」に侵されているのが常だ。だから、改革者は改革の武器として、戦略論だけでなく、有効な「組織論」を用意する必要があると前回書いた。不振事業を立て直すため、私が苦しみながら見つけた第1の組織原論は「創る、作る、売る」を速く回せる組織を設計し戦闘力を上げることだった。同じ論理が後に米国でも発達し、アマゾンなど世界の「事業革新のメガトレンド」が生まれた。 今回は、第2の組織原論「スモール・イズ・ビューティフル」について書く。

 若い頃、従業員数3万人という米国企業のシカゴ本社で社長のアシスタントを務めた時期がある。日本なら1年以上かかりそうなことを、米国人社長が簡単に決める場面に度肝を抜かれ、これが経営者かと考えさせられた。