「日本は発信が下手だが環境後進国ではない。欧米の宣伝に負けるな」

 昨年の9月、東レとユニクロは古いダウンを回収、製品にリサイクルする取り組みを発表した。ロンドンでの大規模展覧会「The Art and Science of LifeWear」で会見した時のことだ。そこには日本の記者も来ていたのだが、皆さん「日本は環境問題への取り組みが遅れていますがどう思いますか」というようなことを質問してくる。僕はその時も言ったのだが、日本が遅れていることはなく、むしろ一番進んでいるくらいだと思っている。宣伝や発信が下手で、実は伝わっていないということが多いだけなのではないか。

 企業は販売するペットボトルを透明に統一し、消費者は中身を洗いラベルをはがし、キャップを外して分別する。リサイクル一つとっても、社会と企業が一体となり、システムとして取り組みが機能しているのは日本くらいだ。回収したペットボトルを原料とし、東レは「アンドプラス(&+)」というポリエステルの再生繊維をつくっている。トレーサビリティーもつけ、事業にできた。海外でもできなくはないが、ぐちゃぐちゃに集められたペットボトルでは難しい。

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