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「歴史的大盤振る舞い。 将来世代の声なき声を 拾うことこそ倫理だ」

 社会人になって初めてのお盆休みだった。もちろん会社には出向かず、近所の吉祥寺駅周辺にも足を運ばない。移動範囲は我が家からせいぜい半径1kmほど。金魚に餌をやり、メダカの水槽の水をかえ、読書と思索にふける。そんな穏やかな日々だった。

 庭には、アボカドの種を植えている。イスラエル留学時代、よく食べていたアボカドとゆで卵のサンドイッチを再現できないかと育てているのだが、毎年冬になると幹が枯れてしまう。ところが今年は生き残り、背丈は3メートルを超えるまでに成長した。温暖化の影響とみるか、たまものとみるか見方は様々かもしれないが、いずれにせよ、庭いじりをしながら身近な所での気候変動も実感できたというわけだ。